にょほほ電鉄 - 車両 - 京王電鉄・・・
京王電鉄は、新宿より東京多摩地区を横断し八王子・高尾へと
至る京王線と、渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線から成る。京王線
は、戦後もなお、小さな電車が新宿駅前の甲州街道をゴトゴト
行き交うという、路面電車並の路線であったが、新宿駅地下化
と同時に高速鉄道へと脱皮した。井の頭線は元々「帝都電鉄」
を起源とし、小田急との合併、戦時中の東急への統合、戦後の
分離を経て、京王に渡った経緯がある。
※画像は「サンリオキャラクター」ラッピング列車
駅名標 京王電鉄
駅名標は、コーポレートカラーを配したデザイン。設置当初は
同様のデザインながら、自社路線網を7つのゾーンに色分けし
た「ゾーンカラー」のストライプとなっていた。しかしゾーン
カラーは浸透せず、飛田給駅を皮切りにコーポレートカラーの
ストライプとなった。

和文書体:新ゴ
欧文書体:新ゴ
駅周辺にテーマパーク「サンリオピューロランド」を有する京
王多摩センター駅の駅名標は、同パークをイメージしたデザイ
ンとなり駅名標にはキャラクターも描かれる。
※画像は新宿方面行きホームの駅名標。
※矢印を画像にかざすと橋本方面行きホームの駅名標画像へ。

和文書体:新丸ゴ
欧文書体:新丸ゴ
2015年に大規模リニューアル工事を施した高尾山口駅の駅
名標は、高尾山の杉林をイメージした木目調デザインとなる。

和文書体:漢字・きざはし金陵 仮名・アンチックAN
欧文書体:Clarendon

注意喚起用ドアステッカーは、京王線車両では8000系をモ
デルとした「けい太くん」のイラストが描かれたものを使用。
また井の頭線車両は1000系をモデルとした「いのかしら7
きょうだい」のイラストとなる。

■5000系(2代目・2017年)

京王線用車両で京王の最新鋭車。2018年2月に開始された座席指定列車「京王ライナー」の運行に伴い、充当車両として登場した。既存車両との違いを明確にするため、前面形状は京王初の流線形となり、座席指定列車だけでなく一般列車での使用も考慮し、座席はロングシート・クロスシートの切替ができるデュアルシートを採用した。「グッドデザイン賞」受賞車両。
■9000系(2001年)

京王線用車両。6000系の置換えを目的として登場した。車体はステンレスであるが、日本車輌が開発した「ブロック工法」を採用し、継ぎ目の少ないスッキリとした外観を持つ。運転台は京王初の高運転台とし、運転台からの視認性を向上した。前面形状は名車・5000系の雰囲気とするが、ちとリアルにし過ぎた感がある。「グッドデザイン賞」受賞車両。
■9000系(30番台・2006年)

京王線車両である9000系は、2006年度製造編成から都営新宿線乗入れ対応の10両編成が登場した。下2桁が30番台となる事から「9030系」とも呼ばれる。基本番台との相違点は前面のストライプ塗装が連続している点と、行先表示がフルカラーLEDとなり、室内も内装が白基調となるなど変更点が多い。
■8000系(1992年)

京王線用車両。6000系以来のフルモデルチェンジ車両である。7000系に続きステンレス車体となるが、前面形状は名車5000系の雰囲気とし、曲面を多用した形状となった。曲面を表現するため前面のみ普通鋼で製造され、この部分はアイボリーに塗装されている。制御装置は京王初のVVVFインバータ制御となる。「グッドデザイン賞」受賞車両。
■7000系(1984年)

京王線用車両。緑色塗装の旧性能車置換えのため登場した。京王線系統では初のステンレス製車両。外観や性能は6000系をベースとしている。当初は登場経緯から、各駅停車専用として運用されたが、現在は種別を問わず使用される。
■7000系(20番台・1987年)

京王線用車両。京王線初のステンレス車として登場した7000系は、1987年製造の車両から側面のコルゲート(波状加工)が簡略化されスッキリした外観となった。また前面幌枠や渡り板も省略された。さらに前面にアイボリー塗装が施された。このアイボリー塗装は後に、初期型にも施された。
■1000系(1995年)

井の頭線用車両。3000系の老朽化と井の頭線の輸送力増強を目的として登場した。そのため同線初の20m級大型車となる。また同線初のVVVFインバータ制御車両。前面形状は、先代車両である3000系の雰囲気を色濃く出し過ぎた感があるデザイン。前面上部の塗色は車両毎に異なるカラーとなる。
■1000系・5次車(2008年)

井の頭線用車両。1000系は2008年登場の5次車から仕様が大幅に変更された。ステンレス鋼体からはコルゲート(波状加工)が消え平滑化。また前面の行先表示はフルカラーLED化・大型化され運行番号も集約された。室内は乗降扉上の案内表示が液晶ディスプレイとなった。
■1000系・特別ラッピング車両(2012年)

2012年10月、井の頭線の特徴である「レインボーカラー」を表現した、赤〜紫〜青〜緑〜黄〜赤のグラデーションストライプの編成が登場した。また
乗降扉脇には沿線名所(ハチ公・井の頭公園・神田川・あじさい・さくら)を描いたステッカーを貼付。前面は何れの色にも同化しないホワイトとなる。当初は1年の運転予定であったが、人気を博したため現在も活躍中。


■6000系(1972年〜2011年)

京王初の20m級大型車両。5000系登場により列車の高速化は達成したが、5000系もまた18m級中型車であり、輸送力強化のため大型車両として大量に製造された。一部編成は都営新宿線の乗り入れ用として製造された。登場時はアイボリーに臙脂のストライプであったが、後にチェリーレッド・インディゴブルーのストライプとなった。老朽化のため2011年3月をもって引退した。

※下段は登場時の塗装(再現・実際の画像ではありません)
■5000系(初代・1963年〜1996年)

大手私鉄の中でも鈍足の印象が強かった京王が、都市鉄道へと変換を遂げた際の立役者。アイボリーに臙脂のストライプという、当時では考えられなかった塗装を施し、特急速達化と相まって京王のイメージアップにつながった。後世まで語り継がれる「名車」であったが1996年をもって引退。その後は多くの地方私鉄で第二の活躍をした。
※画像は富士急行線での撮影。
■3000系(1962年〜2011年)

井の頭線用車両。従来はシルバー一色で味気なかったステンレス車体において、前面に編成毎に異なるカラーのパネルを上部に配した車両。ステンレス車両のデザインに、新しい方向性を見出したこの車両は鉄道友の会「ローレル賞」を受賞した。2011年をもって引退したが、多くの地方私鉄にて第二の人生を送る。