にょほほ電鉄 - 資料 - ブルーリボン賞

にょほほ電鉄 - 資料 - ブルーリボン賞・・・

鉄道友の会は、１９５３年に設立された全国規模の鉄道愛好団体で
毎年優れた車両に贈られる「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」の
選定も行う。ブルーリボン賞は、前年に登場した鉄道車両のうち最
も優れた車両を、鉄道友の会会員による投票によって選定・授与す
る賞。記念すべき第１回受賞車両は、小田急３０００形（初代）で
小田急は以後、３００００形以外の特急型車両は全て受賞するとい
う快挙を成し遂げている。この項では受賞車両のうち、当サイトに
て掲載の車両を中心に紹介する。


	■１９５８年（第１回）小田急電鉄３０００形新宿と小田原を６０分で結ぶべく登場した車両。台車が連結器を兼ねた連接構造や軽量車体など、新機軸を搭載し、速度試験においては国鉄線上で実施するという異例の事態となり、この際に当時の狭軌では世界最速の１４３キロを樹立、この結果に触発された国鉄が新幹線開発に乗り出したという逸話がある。この偉業を称えるべく鉄道友の会によって「ブルーリボン賞」が創設され、第１回受賞車両となった。
	■１９５９年（第２回）日本国有鉄道１５１系
	■１９６０年（第３回）近畿日本鉄道１０１００系
	■１９６１年（第４回）キハ８１系
	■１９６２年（第５回）名古屋鉄道７０００系自動車王国である名古屋においてインパクトを与えるべく開発された車両。何と言っても特徴的なのは、イタリア特急を思わせる前面展望室で日本初の試み。また万一の衝突事故にも耐えうるよう油圧ダンパも装備された。この装置は実際にダンプカーとの踏切事故に遭った際に、効果を発揮し乗客の命を守ったエピソードがある。
	■１９６３年（第６回）近畿日本鉄道２０１００系
	■１９６４年（第７回）小田急電鉄３１００形
	■１９６５年（第８回）日本国有鉄道０系
	■１９６６年（第９回）名古屋鉄道キハ８０００系
	■１９６７年（第１０回）近畿日本鉄道１８２００系
	■１９６８年（第１１回）日本国有鉄道５８１系
	■１９６９年（第１２回）日本国有鉄道ＥＦ６６形
	■１９７０年（第１３回）西武鉄道５０００系西武秩父線開業にあわせて登場した、西武初の特急型車両。山岳路線走行用として登場した１０１系の性能をそのまま採用している。社紋を配した先頭部には前照灯が４つも並び車内仕切扉は自動ドアである等インパクトの強い車両である。
	■１９７１年（第１４回）該当車なし
	■１９７２年（第１５回）日本国有鉄道１４系客車
	■１９７３年（第１６回）日本国有鉄道（現：東日本旅客鉄道）１８３系総武本線系統の急行列車の特急格上げに伴い登場した車両。東京駅が地下駅なため、当時の地下線乗り入れ車両規定に従い、前面には貫通扉を設けた。
	■１９７４年（第１７回）京成電鉄ＡＥ車成田空港の開港に併せて製造された日本初の空港連絡特急車。室内は空港利用者に配慮して荷物室を設ける。登場時はクリームとマルーンの塗色であったが、後に画像の塗色へと変更、これが現在の京成のイメージカラーとなる。
	■１９７５年（第１８回）該当車なし
	■１９７６年（第１９回）阪急電鉄６３００系旧型の特急車である２８００系の置き換えに伴い登場した車両。性能は５３００系と同等としながらもクロスシートを備えた２扉車として登場。貫通扉や標識灯付近にはシルバーの飾りを施し、内装と共に高級感のある風格とした。料金不要ながら豪華な雰囲気の車両が評価された。
	■１９７７年（第２０回）名古屋鉄道６０００系従来の名鉄車両の標準であった２扉・クロスシート車両では混雑時に対応しきれなくなった事から、他都市と同様の３扉車で製造された車両。ただし座席は集団離反式のクロスシートとなり、名鉄のこだわりが伺える。このこだわりの座席配置が評価され、通勤車両では初めて受賞となった。
	■１９７８年（第２１回）近畿日本鉄道１２４００系
	■１９７９年（第２２回）近畿日本鉄道３００００系近鉄特急のシンボルである２階建電車「ビスタカー」の３代目。人気の高い階上席を大きくし、階下席は出入台につながる小客室とし階段出入台部分を階上席天井高さまで吹き抜け構造として独特の空間をつくり出している。近鉄特急のフラッグシップにふさわしい車両であることからブルーリボン賞を受賞した。
	■１９８０年（第２３回）江ノ島鎌倉観光（現：江ノ島電鉄）１０００形江ノ電の完全新造車としては実に４８年ぶりに登場した車両。第１編成である１００１編成は非冷房車であったが、１１０１編成では江ノ電初の冷房車として登場した。また１２０１編成は前照灯が角型となった。江ノ電の近代化に貢献した事が評価された。
	■１９８１年（第２４回）小田急電鉄７０００形小田急初の、展望室付きロマンスカーである３１００形に続き製造された車両でＬＳＥの愛称を持つ。「Ｌ」とはラグジュアリ（豪華な）の意。より近代的なデザインとし、かつ室内はリクライニングシートを採用した。
	■１９８２年（第２５回）箱根登山鉄道１０００形新造車両として実に４６年ぶりに投入された車両。姉妹鉄道提携を結ぶスイスのレーティッシュ鉄道のベルニナ線にちなみ「ベルニナ号」の愛称を持つ。新造車では初めて走行装置をカルダン駆動とし新性能化が図られた。
	■１９８３年（第２６回）京浜急行電鉄２０００形快速特急用車両。関東地区としては初のオールクロスシート装備車両で、快適な居住性を実現。また正面や側面の窓は大型とした。特別料金不要ながら快適な車内空間が評価され、受賞となった。
	■１９８４年（第２７回）日本国有鉄道１４系７００番台
	■１９８５年（第２８回）名古屋鉄道８８００系
	■１９８６年（第２９回）伊豆急行２１００系観光輸送の比率が多い伊豆急行が、一層の誘客を狙って製造された車両。先頭車は階段状の座席配置とし、広い前面窓を通して眺望を楽しむことが出来る。また外観は海側と山側とで窓形状を変え、山側を青、海側を赤としたストライプは大胆な配色（登場当時）伊豆の海を眺める事に特化した仕様が評価され、受賞となった。
	■１９８７年（第３０回）北海道旅客鉄道キハ８３・８４形
	■１９８８年（第３１回）小田急電鉄１００００形小田急の創立６０周年を記念して製造された車両。ＨｉＳＥの愛称を持つ。「Ｈｉ」とはハイクオリティや、より良い展望を提供する高床構造・ハイデッカーを表す。
	■１９８９年（第３２回）近畿日本鉄道２１０００系
	■１９９０年（第３３回）東日本旅客鉄道６５１系国鉄民営化後、初の特急列車。常磐線特急車の老朽化に伴い導入された。近代的で躍動するハイテク路線をイメージしたデザインコンセプトを前面的に打ち出し、デザインを外注。ホワイト一色の流麗な外観は「タキシードボディ」と呼ばれた。車内では全列車内でＦＭラジオが聴取可能とされ、グリーン車では液晶テレビにより衛星放送を視聴できた。様々な新機軸が評価され、受賞に至った。
	■１９９１年（第３４回）東武鉄道１００系先代特急車両１７２０系の老朽化に伴い登場した車両で「スペーシア」の愛称を持つ。室内は銀座東武ホテルを手がけたデザイナーによるデザインとされ、座席も外国人観光客に対応すべく大型サイズとした。制御装置は日本の特急型車両初のＶＶＶＦインバータ制御とされた。様々な新機軸が評価され、受賞に至った。
	■１９９２年（第３５回）小田急電鉄２００００形ＪＲ御殿場線直通急行（当時）である「あさぎり」の特急格上げと共に登場した車両で、ＲＳＥの愛称を持つ。「Ｒ」とはリゾートの意。小田急初の二階建て車両を連結、塗装もブルーとピンクのパステル調となる。
	■１９９３年（第３６回）九州旅客鉄道７８７系
	■１９９４年（第３７回）該当車なし
	■１９９５年（第３８回）南海電気鉄道５００００系大阪中心部と関西空港を結ぶ特急列車として登場した車両。鉄道愛好家のみならず一般人にも強烈な印象を与えたデザインが大きく評価された。次点車両に圧倒的な差をつけての得票結果となった。
	■１９９６年（第３９回）九州旅客鉄道８８３系
	■１９９７年（第４０回）該当車なし
	■１９９８年（第４１回）西日本旅客鉄道５００系フランスの高速鉄道であるＴＧＶに肩を並べる、時速３００キロの世界最高速度による営業運転や、未来を感じさせる流麗なスタイルが大きく評価され、その実用化のため導入された新規技術も併せて評価された。鉄道友の会会員の圧倒的な支持を得て受賞した。
	■１９９９年（第４２回）東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道２８５系
	■２０００年（第４３回）東日本旅客鉄道Ｅ２６系客車
	■２００１年（第４４回）九州旅客鉄道８８５系
	■２００２年（第４５回）東日本旅客鉄道Ｅ２５７系中央本線特急の旧型車を置換えるために登場した車両。通勤・観光両用に配慮した接客設備とトンネル・勾配線区に対応したメカニズムの採用が、今後の汎用直流特急電車の方向性を築きあげたとして多くの会員に支持され、受賞となった。
	■２００３年（第４６回）近畿日本鉄道２１０２０系
	■２００４年（第４７回）四国旅客鉄道５１００形
	■２００５年（第４８回）日本貨物鉄道Ｍ２５０系
	■２００６年（第４９回）小田急電鉄５００００形箱根観光の輸送に特化し製作されたロマンスカー。外観は大胆な流線形形状とし、先頭展望席も復活した。客室はドーム型天井や木質系素材を多用した落ち着きのある空間となる。新時代の箱根観光のフラッグシップとして会員の圧倒的支持を集め、受賞となった。
	■２００７年（第５０回）富山ライトレール（現・富山地方鉄道）０６００形
	■２００８年（第５１回）東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道Ｎ７００系航空機との競争に対応すべく登場した東海道・山陽新幹線車両。曲線の多い区間を高速で走行すべく車体傾斜装置を採用、またエアロダブルウィング形と称する特異な形状は、走行抵抗と騒音の低減を実現。山陽新幹線区間での最高速度３００キロを可能とした。歴代最強の存在感と快適性が会員の支持を集め、受賞となった。
	■２００９年（第５２回）小田急電鉄６００００形国内初の、地下鉄直通を果たした特急車両。平日は通勤輸送、休日は箱根への観光輸送とマルチに活躍する。数々の制約要件をクリアし、既存ロマンスカーの長所を継承した魅力ある車両である事から会員の支持を集め、受賞した。
	■２０１０年（第５３回）東日本旅客鉄道Ｅ２５９系２代目「成田エクスプレス」用車両。先頭車にはフルアクティブ・サスペンションを搭載し乗り心地を向上、また車内はユニバーサルデザインを積極的に採用した。ビジネス利用を想定し全席にコンセントを装備、また無線ＬＡＮサービスも導入した。国際空港アクセス列車に相応しい設備と性能を兼ね備えた車両である事から、受賞となった。
	■２０１１年（第５４回）京成電鉄ＡＥ形成田スカイアクセス線の開業を機に製造された、３代目スカイライナー。到達時間の短縮をはかるため、最高運転速度は在来線最速の１６０キロ。また車両デザインは山本寛斎氏によるもの。座席背面テーブルはノートＰＣが使用できる広さで、座席下には家庭用電源を備えるなど、ビジネス需要に対応した。京成グループを代表するフラッグシップに相応しい車両である事から、受賞となった。
	■２０１２年（第５５回）東日本旅客鉄道Ｅ５系東京～新青森間を最速３時間強で結ぶ「はやぶさ」用車両。外観はトンネル微気圧波低減のため１５ｍものロングノーズ形状。客室はグリーン車を凌ぐ設備として「グランクラス」を設置。到達時間の短縮と快適性の向上を重視し、恒常的に３２０キロ運転が行われている事が評価され、受賞となった。
	■２０１３年（第５６回）東京地下鉄１０００系銀座線用車両。急曲線が連続するトンネルという厳しい条件でも安全に運転ができるよう操舵台車を採用、また省エネ対策として駆動装置には永久磁石同期電動機を、前照灯や車内照明にはＬＥＤを採用した。銀座線特有の厳しい走行環境に対して、走行性能及び快適性を新技術により向上、併せて省エネ性も高め、さらに外観は開業当時の車両を彷彿とさせるものである事などを高く評価し、受賞となった。なお地下鉄車両がブルーリボン賞を受賞したのは今回が初。
	■２０１４年（第５７回）近畿日本鉄道５００００系
	■２０１５年（第５８回）東日本旅客鉄道Ｅ７系西日本旅客鉄道Ｗ７系金沢まで延伸した北陸新幹線に投入された車両。急勾配区間や電源周波数切換え区間、さらに豪雪地帯が連続する北陸新幹線において安全性・信頼性のみならず「和の未来」をコンセプトしたデザインを積極的に採用するなど、北陸への新しい大動脈となった北陸新幹線を強くアピールしている事から、受賞となった。
	■２０１６年（第５９回）阪神電気鉄道５７００系最新技術を導入して、標準化の流れに沿いつつ、旅客サービス向上による「人へのやさしさ」と環境負荷物質の低減による「地球へのやさしさ」の追求をコンセプトに、各駅停車用車両に特化した性能としている事から、受賞となった。
	■２０１７年（第６０回）九州旅客鉄道ＢＥＣ８１９系
	■２０１８年（第６１回）西日本旅客鉄道３５系客車
	■２０１９年（第６２回）小田急電鉄７００００形小田急ロマンスカーの伝統を踏襲しつつ、展望席やスタイリッシュな車体デザインなど最新の設備・技術を惜しみなく導入して、ユニバーサルデザインの積極推進や環境負荷の低減を図るなど、現在の鉄道車両のトレンドリーダーに相応しい極めて高い完成度に仕上げられている事が評価され、受賞となった。
	■２０２０年（第６３回）西武鉄道００１系スタイリッシュで特徴的な外観デザイン、良質な雰囲気を備えつつ機能性の充実やバリアフリーの促進が図られた客室・設備のほか最新水準の機器類の積極採用による省保守性や信頼性の向上、環境負荷の低減など、現代の鉄道車両として完成度が極めて高く魅力あふれる車両にまとめられており、これらが評価され受賞となった。
	■２０２１年（第６４回）近畿日本鉄道８００００系
	■２０２２年（第６５回）京浜急行電鉄１０００形１８９０番台ロング／クロスシート切替可能な座席や車内トイレ設備など京急で初めてとなる設備を設え、通勤・通学のみならず観光・イベントなど新たな車両用途を模索しているほか、最新水準の機器類を積極採用しつつ実績ある安定した仕様も踏襲している。チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそろえたトータルバランスに優れた車両でありこれらが評価され受賞となった。
	■２０２３年（第６６回）東海旅客鉄道ＨＣ８５系
	■２０２４年（第６７回）東武鉄道Ｎ１００系東武のフラグシップ車両に相応しい存在感溢れる外観フォルム、現代トレンドと江戸・日光の歴史文化を融合させた秀逸なデザインや安定した走行・運用を実現するなど、多くのファクターが高い水準でまとめられた車両であり、会員からも高い支持を得ている事からブルーリボン賞に選定された。


	■１９５８年（第１回）小田急電鉄３０００形新宿と小田原を６０分で結ぶべく登場した車両。台車が連結器を兼ねた連接構造や軽量車体など、新機軸を搭載し、速度試験においては国鉄線上で実施するという異例の事態となり、この際に当時の狭軌では世界最速の１４３キロを樹立、この結果に触発された国鉄が新幹線開発に乗り出したという逸話がある。この偉業を称えるべく鉄道友の会によって「ブルーリボン賞」が創設され、第１回受賞車両となった。
	■１９５９年（第２回）日本国有鉄道１５１系
	■１９６０年（第３回）近畿日本鉄道１０１００系
	■１９６１年（第４回）キハ８１系
	■１９６２年（第５回）名古屋鉄道７０００系自動車王国である名古屋においてインパクトを与えるべく開発された車両。何と言っても特徴的なのは、イタリア特急を思わせる前面展望室で日本初の試み。また万一の衝突事故にも耐えうるよう油圧ダンパも装備された。この装置は実際にダンプカーとの踏切事故に遭った際に、効果を発揮し乗客の命を守ったエピソードがある。
	■１９６３年（第６回）近畿日本鉄道２０１００系
	■１９６４年（第７回）小田急電鉄３１００形
	■１９６５年（第８回）日本国有鉄道０系
	■１９６６年（第９回）名古屋鉄道キハ８０００系
	■１９６７年（第１０回）近畿日本鉄道１８２００系
	■１９６８年（第１１回）日本国有鉄道５８１系
	■１９６９年（第１２回）日本国有鉄道ＥＦ６６形
	■１９７０年（第１３回）西武鉄道５０００系西武秩父線開業にあわせて登場した、西武初の特急型車両。山岳路線走行用として登場した１０１系の性能をそのまま採用している。社紋を配した先頭部には前照灯が４つも並び車内仕切扉は自動ドアである等インパクトの強い車両である。
	■１９７１年（第１４回）該当車なし
	■１９７２年（第１５回）日本国有鉄道１４系客車
	■１９７３年（第１６回）日本国有鉄道（現：東日本旅客鉄道）１８３系総武本線系統の急行列車の特急格上げに伴い登場した車両。東京駅が地下駅なため、当時の地下線乗り入れ車両規定に従い、前面には貫通扉を設けた。
	■１９７４年（第１７回）京成電鉄ＡＥ車成田空港の開港に併せて製造された日本初の空港連絡特急車。室内は空港利用者に配慮して荷物室を設ける。登場時はクリームとマルーンの塗色であったが、後に画像の塗色へと変更、これが現在の京成のイメージカラーとなる。
	■１９７５年（第１８回）該当車なし
	■１９７６年（第１９回）阪急電鉄６３００系旧型の特急車である２８００系の置き換えに伴い登場した車両。性能は５３００系と同等としながらもクロスシートを備えた２扉車として登場。貫通扉や標識灯付近にはシルバーの飾りを施し、内装と共に高級感のある風格とした。料金不要ながら豪華な雰囲気の車両が評価された。
	■１９７７年（第２０回）名古屋鉄道６０００系従来の名鉄車両の標準であった２扉・クロスシート車両では混雑時に対応しきれなくなった事から、他都市と同様の３扉車で製造された車両。ただし座席は集団離反式のクロスシートとなり、名鉄のこだわりが伺える。このこだわりの座席配置が評価され、通勤車両では初めて受賞となった。
	■１９７８年（第２１回）近畿日本鉄道１２４００系
	■１９７９年（第２２回）近畿日本鉄道３００００系近鉄特急のシンボルである２階建電車「ビスタカー」の３代目。人気の高い階上席を大きくし、階下席は出入台につながる小客室とし階段出入台部分を階上席天井高さまで吹き抜け構造として独特の空間をつくり出している。近鉄特急のフラッグシップにふさわしい車両であることからブルーリボン賞を受賞した。
	■１９８０年（第２３回）江ノ島鎌倉観光（現：江ノ島電鉄）１０００形江ノ電の完全新造車としては実に４８年ぶりに登場した車両。第１編成である１００１編成は非冷房車であったが、１１０１編成では江ノ電初の冷房車として登場した。また１２０１編成は前照灯が角型となった。江ノ電の近代化に貢献した事が評価された。
	■１９８１年（第２４回）小田急電鉄７０００形小田急初の、展望室付きロマンスカーである３１００形に続き製造された車両でＬＳＥの愛称を持つ。「Ｌ」とはラグジュアリ（豪華な）の意。より近代的なデザインとし、かつ室内はリクライニングシートを採用した。
	■１９８２年（第２５回）箱根登山鉄道１０００形新造車両として実に４６年ぶりに投入された車両。姉妹鉄道提携を結ぶスイスのレーティッシュ鉄道のベルニナ線にちなみ「ベルニナ号」の愛称を持つ。新造車では初めて走行装置をカルダン駆動とし新性能化が図られた。
	■１９８３年（第２６回）京浜急行電鉄２０００形快速特急用車両。関東地区としては初のオールクロスシート装備車両で、快適な居住性を実現。また正面や側面の窓は大型とした。特別料金不要ながら快適な車内空間が評価され、受賞となった。
	■１９８４年（第２７回）日本国有鉄道１４系７００番台
	■１９８５年（第２８回）名古屋鉄道８８００系
	■１９８６年（第２９回）伊豆急行２１００系観光輸送の比率が多い伊豆急行が、一層の誘客を狙って製造された車両。先頭車は階段状の座席配置とし、広い前面窓を通して眺望を楽しむことが出来る。また外観は海側と山側とで窓形状を変え、山側を青、海側を赤としたストライプは大胆な配色（登場当時）伊豆の海を眺める事に特化した仕様が評価され、受賞となった。
	■１９８７年（第３０回）北海道旅客鉄道キハ８３・８４形
	■１９８８年（第３１回）小田急電鉄１００００形小田急の創立６０周年を記念して製造された車両。ＨｉＳＥの愛称を持つ。「Ｈｉ」とはハイクオリティや、より良い展望を提供する高床構造・ハイデッカーを表す。
	■１９８９年（第３２回）近畿日本鉄道２１０００系
	■１９９０年（第３３回）東日本旅客鉄道６５１系国鉄民営化後、初の特急列車。常磐線特急車の老朽化に伴い導入された。近代的で躍動するハイテク路線をイメージしたデザインコンセプトを前面的に打ち出し、デザインを外注。ホワイト一色の流麗な外観は「タキシードボディ」と呼ばれた。車内では全列車内でＦＭラジオが聴取可能とされ、グリーン車では液晶テレビにより衛星放送を視聴できた。様々な新機軸が評価され、受賞に至った。
	■１９９１年（第３４回）東武鉄道１００系先代特急車両１７２０系の老朽化に伴い登場した車両で「スペーシア」の愛称を持つ。室内は銀座東武ホテルを手がけたデザイナーによるデザインとされ、座席も外国人観光客に対応すべく大型サイズとした。制御装置は日本の特急型車両初のＶＶＶＦインバータ制御とされた。様々な新機軸が評価され、受賞に至った。
	■１９９２年（第３５回）小田急電鉄２００００形ＪＲ御殿場線直通急行（当時）である「あさぎり」の特急格上げと共に登場した車両で、ＲＳＥの愛称を持つ。「Ｒ」とはリゾートの意。小田急初の二階建て車両を連結、塗装もブルーとピンクのパステル調となる。
	■１９９３年（第３６回）九州旅客鉄道７８７系
	■１９９４年（第３７回）該当車なし
	■１９９５年（第３８回）南海電気鉄道５００００系大阪中心部と関西空港を結ぶ特急列車として登場した車両。鉄道愛好家のみならず一般人にも強烈な印象を与えたデザインが大きく評価された。次点車両に圧倒的な差をつけての得票結果となった。
	■１９９６年（第３９回）九州旅客鉄道８８３系
	■１９９７年（第４０回）該当車なし
	■１９９８年（第４１回）西日本旅客鉄道５００系フランスの高速鉄道であるＴＧＶに肩を並べる、時速３００キロの世界最高速度による営業運転や、未来を感じさせる流麗なスタイルが大きく評価され、その実用化のため導入された新規技術も併せて評価された。鉄道友の会会員の圧倒的な支持を得て受賞した。
	■１９９９年（第４２回）東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道２８５系
	■２０００年（第４３回）東日本旅客鉄道Ｅ２６系客車
	■２００１年（第４４回）九州旅客鉄道８８５系
	■２００２年（第４５回）東日本旅客鉄道Ｅ２５７系中央本線特急の旧型車を置換えるために登場した車両。通勤・観光両用に配慮した接客設備とトンネル・勾配線区に対応したメカニズムの採用が、今後の汎用直流特急電車の方向性を築きあげたとして多くの会員に支持され、受賞となった。
	■２００３年（第４６回）近畿日本鉄道２１０２０系
	■２００４年（第４７回）四国旅客鉄道５１００形
	■２００５年（第４８回）日本貨物鉄道Ｍ２５０系
	■２００６年（第４９回）小田急電鉄５００００形箱根観光の輸送に特化し製作されたロマンスカー。外観は大胆な流線形形状とし、先頭展望席も復活した。客室はドーム型天井や木質系素材を多用した落ち着きのある空間となる。新時代の箱根観光のフラッグシップとして会員の圧倒的支持を集め、受賞となった。
	■２００７年（第５０回）富山ライトレール（現・富山地方鉄道）０６００形
	■２００８年（第５１回）東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道Ｎ７００系航空機との競争に対応すべく登場した東海道・山陽新幹線車両。曲線の多い区間を高速で走行すべく車体傾斜装置を採用、またエアロダブルウィング形と称する特異な形状は、走行抵抗と騒音の低減を実現。山陽新幹線区間での最高速度３００キロを可能とした。歴代最強の存在感と快適性が会員の支持を集め、受賞となった。
	■２００９年（第５２回）小田急電鉄６００００形国内初の、地下鉄直通を果たした特急車両。平日は通勤輸送、休日は箱根への観光輸送とマルチに活躍する。数々の制約要件をクリアし、既存ロマンスカーの長所を継承した魅力ある車両である事から会員の支持を集め、受賞した。
	■２０１０年（第５３回）東日本旅客鉄道Ｅ２５９系２代目「成田エクスプレス」用車両。先頭車にはフルアクティブ・サスペンションを搭載し乗り心地を向上、また車内はユニバーサルデザインを積極的に採用した。ビジネス利用を想定し全席にコンセントを装備、また無線ＬＡＮサービスも導入した。国際空港アクセス列車に相応しい設備と性能を兼ね備えた車両である事から、受賞となった。
	■２０１１年（第５４回）京成電鉄ＡＥ形成田スカイアクセス線の開業を機に製造された、３代目スカイライナー。到達時間の短縮をはかるため、最高運転速度は在来線最速の１６０キロ。また車両デザインは山本寛斎氏によるもの。座席背面テーブルはノートＰＣが使用できる広さで、座席下には家庭用電源を備えるなど、ビジネス需要に対応した。京成グループを代表するフラッグシップに相応しい車両である事から、受賞となった。
	■２０１２年（第５５回）東日本旅客鉄道Ｅ５系東京～新青森間を最速３時間強で結ぶ「はやぶさ」用車両。外観はトンネル微気圧波低減のため１５ｍものロングノーズ形状。客室はグリーン車を凌ぐ設備として「グランクラス」を設置。到達時間の短縮と快適性の向上を重視し、恒常的に３２０キロ運転が行われている事が評価され、受賞となった。
	■２０１３年（第５６回）東京地下鉄１０００系銀座線用車両。急曲線が連続するトンネルという厳しい条件でも安全に運転ができるよう操舵台車を採用、また省エネ対策として駆動装置には永久磁石同期電動機を、前照灯や車内照明にはＬＥＤを採用した。銀座線特有の厳しい走行環境に対して、走行性能及び快適性を新技術により向上、併せて省エネ性も高め、さらに外観は開業当時の車両を彷彿とさせるものである事などを高く評価し、受賞となった。なお地下鉄車両がブルーリボン賞を受賞したのは今回が初。
	■２０１４年（第５７回）近畿日本鉄道５００００系
	■２０１５年（第５８回）東日本旅客鉄道Ｅ７系西日本旅客鉄道Ｗ７系金沢まで延伸した北陸新幹線に投入された車両。急勾配区間や電源周波数切換え区間、さらに豪雪地帯が連続する北陸新幹線において安全性・信頼性のみならず「和の未来」をコンセプトしたデザインを積極的に採用するなど、北陸への新しい大動脈となった北陸新幹線を強くアピールしている事から、受賞となった。
	■２０１６年（第５９回）阪神電気鉄道５７００系最新技術を導入して、標準化の流れに沿いつつ、旅客サービス向上による「人へのやさしさ」と環境負荷物質の低減による「地球へのやさしさ」の追求をコンセプトに、各駅停車用車両に特化した性能としている事から、受賞となった。
	■２０１７年（第６０回）九州旅客鉄道ＢＥＣ８１９系
	■２０１８年（第６１回）西日本旅客鉄道３５系客車
	■２０１９年（第６２回）小田急電鉄７００００形小田急ロマンスカーの伝統を踏襲しつつ、展望席やスタイリッシュな車体デザインなど最新の設備・技術を惜しみなく導入して、ユニバーサルデザインの積極推進や環境負荷の低減を図るなど、現在の鉄道車両のトレンドリーダーに相応しい極めて高い完成度に仕上げられている事が評価され、受賞となった。
	■２０２０年（第６３回）西武鉄道００１系スタイリッシュで特徴的な外観デザイン、良質な雰囲気を備えつつ機能性の充実やバリアフリーの促進が図られた客室・設備のほか最新水準の機器類の積極採用による省保守性や信頼性の向上、環境負荷の低減など、現代の鉄道車両として完成度が極めて高く魅力あふれる車両にまとめられており、これらが評価され受賞となった。
	■２０２１年（第６４回）近畿日本鉄道８００００系
	■２０２２年（第６５回）京浜急行電鉄１０００形１８９０番台ロング／クロスシート切替可能な座席や車内トイレ設備など京急で初めてとなる設備を設え、通勤・通学のみならず観光・イベントなど新たな車両用途を模索しているほか、最新水準の機器類を積極採用しつつ実績ある安定した仕様も踏襲している。チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそろえたトータルバランスに優れた車両でありこれらが評価され受賞となった。
	■２０２３年（第６６回）東海旅客鉄道ＨＣ８５系
	■２０２４年（第６７回）東武鉄道Ｎ１００系東武のフラグシップ車両に相応しい存在感溢れる外観フォルム、現代トレンドと江戸・日光の歴史文化を融合させた秀逸なデザインや安定した走行・運用を実現するなど、多くのファクターが高い水準でまとめられた車両であり、会員からも高い支持を得ている事からブルーリボン賞に選定された。